【中国ドラマ感想】旦那様はドナー2(奈何BOSS要娶我2)
相変わらず人に勧められないドラマだな……と視聴を完了して空しい気持ちになるものの、なぜか無印に引き続いて2を完走してしまいました。
大幅なネタバレはありませんが、視聴済みの方に向けた記事です。
ご注意くだされ~。
――「旦那様はドナー」、そう、Netflixのアレ。
無印と同じキャストを使った全くの別作品で、いわばパラレルワールドです。
正直無印はクオリティ的にはかなり微妙で、夏林は衣装のせいでダサいし、凌异洲はキモい(めちゃくちゃ悪口じゃん)し、不謹慎なところや笑えないギャグ、あるある演出の多さに「これどうなの?」と思っていたのですが、2は色々なところが改善されていますね。
2人のパワーバランスから衣装から何から何まで……いやほんと夏林のスタイリングが若干改善されて良かったよ!
凌异洲もやや脱臭されました。無印の所業は愛情で許されるものではないと思いますし、生理的嫌悪と恐怖がラブやコメディに覆い隠されるのはあまり好きじゃないので……。
とか、くそみそにけなしておいてこの記事、そう「2」。
2も見てるんかい!って。
なぜ見ているかというと、凌异洲を演じている徐开骋がおもしろいからです。このひとおもしろくない?
なんか良い意味で変な俳優さんですよね。
(でもこれ配音作品なのでそこだけちょっと残念ですね)
ものすごくかっこよく見える時と、ほんとに、心の底から気持ち悪く見える時がある。すごいなーっと素直に思いました。ハマり役ってこういうことじゃん!と。
まあそんな感じで暇潰しに見始めたら色々改善されてて結果オーライかなと思っています。
(※最後まで見る前に記録の意味でこの記事書いたけど、結果オーライではなかったな……と最終的に思いました)
特に無印の凌异洲の執着ヒーローなのにやたら詰めが甘くて萎えるところとか、脚本自体がましになっていると思います。無印のラストあたりの展開ではもう顔を覆っていたのですが、2は「お、なかなか気が利くじゃん」くらいに思えました。
夏林もキャリアが追加されているので凌异洲との力関係の偏りがやや改善され、自発的な感情が見られるようになっていると思います。
特に凌异洲ママとのやり取りとか、結構驚かされましたね。
それと、よくわからないけど根源的な恐怖を感じる映像(※)とかがなくなりました。
※無印のラストのパーティーなどです。あれ怖くない?ホラーかと思った。
もちろん変わらないものもあります――そう、広告の露骨さとか。
安心要素でした(?)。
無印の例の件バレにあたる2の10話ですが、だいぶ凌异洲の脱臭が行われたあとだとむしろここを2人の関係の危機として持ってくるの無理あるのでは……!
って思ったけど、普通に考えてストーカーでしたね。騙されるところだった。
……そう、気持ち悪いよ~!(これは褒めてないです)
事前に身辺調査をしているとか片思いで済ませられないキモエピソードを突然ぶち込まれたら夏林でなくてもワナワナ……ッ!てなる。でもこのドラマ見てると「え、そんなことで?」みたいな気持ちになってくるよ、なんだこれ。
「知り合って779日目だ」は視聴者をゾッとさせるいいセリフでしたね。(これは褒めてます)
マジでなんでストーカーに「一人にして」て優しいとさえ言える対応した後にごめんなさいしなきゃいけないんだよ!?
でもひとつ言っておきたい、本当に萌えなかったと!
ここをプロットの転換点に持ってくるのはかなり厳しいです。
ふたりの関係の危機としてバランスが悪すぎるといいますか、凌异洲はせいぜい「好きな人に疑われた!」程度なのに、夏林は身辺調査までされているんですよ。なのに重要なのは凌异洲のお気持ちのほうです。マジ?
そして途中までは無印のような脇の甘さやプロットに翻弄されキャラクターが微妙になる展開が減ったかな……と思ったのですが14話あたりからやっぱり……となりました。
凌异洲くんはもうすこしかしこいはずだし、夏林も言われたことを秒で破るという。
まさにプロットに踊らされるキャラクターたち!
悲しいんですよねもはやこういうの。
考えなしすぎないか!?ってなるじゃないですか。せっかく積み上げてきたかっこよさの演出、やるときはやるぞというキャラ付けなんかも台無しですよ。
冷凍庫に入るところ見て「まてまてまて!!!」て思うでしょ。
萌えないよぉこの冷凍庫のやりとり……。
黒幕についても、ダブルで勘違いパターンなので相当きつかったです。
どうなってんのこの脚本。って100回くらい言いました。
ほんとどうなってるんだよこの脚本。
わけわからねーよ……どうなってるんだよ……っ。
14話以降、最終話16話までは「???」になりすぎてすべての興味とやる気を失ってしまい、半目でなんとか見終わりました。尺を見ろ、記憶を失っている場合じゃないぞ!
愛のお話にしたかったならサスペンス要素的なのがマジでいらなかったですね。
無印でもそのへんのバランス感は崩壊していましたが、2では今度は愛に振り過ぎて壊れた感じでしょうか。逆に黒幕のみなさんがかわいそうだった。というか、かわいそうな黒幕の起こす事件に振りまわされキャラ崩壊する全員がかわいそうだった……。
そしてどこ見てもわりと共感性羞恥を煽るような展開ややりとりが頻発するので、苦手なひとは避けるのが無難です。
あれ……ほんと悪口しか書いてないな……。
いや、2を見たということで、絶望的につまらないわけじゃないんです。
ただついつい色々くちばしを突っ込みたくなる作りというか。
でもこの作品にもいいところはあるんですよ。
無印から引き続いての、唯一といってもいい良心・楚炎!チュー様です。
チュー様は2でもキャラはあまり変わらず、むしろお父様との関係についてが大幅に簡略化されているので最も魅力的なキャラクターとなっていました。
絡みが減ったのは少し寂しいけれど、カップルとしてもかなりお似合いでよかったです。
チュー様がいなかったらこの作品を完走できなかった気がする。
チュー様ありがとう。ほんとうに素敵だね。
(……でもその位置に立つとクライアントの婚礼写真に写り込むよ!)
とはいえこれ、いくらパラレルワールドなお話といっても、ほぼ完全に無印を視聴済みの人間に向けた作品ですね。
無印を茶化すようなパロディが挿入されることが多く、けっこう笑えます。
制作陣も絶対おもしろがってやってるでしょ、っていうノリなので好みは別れるかもしれませんが、私はこの笑いの使い方自体は結構好きでしたね~。
コテコテだけど斜め下に外す謎作品を見たい時に……って書こうと思ったけど、特に人におすすめすることは……ないかな!
うーん、「こんな風に愛されたい♡」の完全なる不可能性を「旦那様はドナー(無印)」は教えてくれましたから。2は、セルフパロディを楽しむコメディだと思って見るといいんじゃないかな。
…………無理だよ!!!!
とはいえ、楽しく(?)視聴させていただきました。
もういらないでしゅ……。
今色々なドラマを中途半端に見てしまっているので、次が何になるかは不明です。
同人冊子に乗せた記事の転載はそのうち行います。
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