《旋风少女》が面白くて面白くてやめられない。-中国語で小説を読む

こんにちは。
先日天猫で李宁のスニーカーを買ったと書いたのですが、その時に漫画とかも買ったんですね。で、ふと「小説よみたい……」と思って《旋风少女》全4巻を購入しました。




言わずと知れたドラマ『ときめき旋風ガール』および『私のツンデレ師匠様!』の原作小説ですね。ちなみに私は先に内容を知ってしまうと原作読む気がなくなるので、ドラマ版のほうは未視聴です。

今までわたしは中国語の小説はむずかしいし、自分の語彙も足りないし無理やろ……と思っていたのですが、先日驚くべきことに1巻を読み終えることができました。初めてだよ~。

マジやべえ……。

ということで、なんで読み切れたのかの理由が明白だったのでそのことについて記録しておこうと思ってこの記事を書いています。

理由というのは3つあって、

①語彙が比較的簡単である。
②おそらく故意に、そして執拗に同じ表現を使用している。
③とにかくストーリーがおもしろかった。

以上です。
特に大事なのは②と③ですね。①は学習の度合いによって感覚は変わるかなと思います。
私の手持ち語彙としては、キクタンは2級までやってて、HSK用のほうでは5級までです。基本的には成語にくそ弱く、正直読みながら出てくるものは結構読み飛ばしました。

あとは辞書のアプリ使って一度引いてリストに放り込んでおけば、繰り返し出てくる単語はワンタップですぐに呼び出せるのでそれで確認すればOK。わたしは調べて文脈を理解すれば意味がわからなくなることはあまりないので、特にピンインを思い出せない時に辞書を使っていました。

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①語彙が比較的簡単である。
②おそらく故意に、そして執拗に同じ表現を使用している。

ここまとめます。
まず、よりこの小説を理解しやすい層は非常に明白です。
日本語の小説でも、少女小説や乙女ゲームといった女性向けのエンタメコンテンツに触れたことがある人。
特にゲームのように複数人で書くことをあらかじめ想定して、キャラの形容などを固定化・標準化し、文章のクセが排除された文章に触れたことがある人です。

これはもう読み始めてすぐに、テキストがものすごくゲームシナリオっぽい……!と思いました。
ヒロインが複数の男性キャラに囲まれるという構図から、ではなく、とにかく言葉の使い方がゲームシナリオに近い形態をしている……と思います。
キャラクターに対して使われる形容詞や動詞がある程度固定化されています。それはキャラクターの個性を表現するために故意になされていると見るのが妥当だと思います。だって徹底的なんだもん……!レギュレーション表ありますか!?ってレベル。
逆にひとりの作家が書く小説作品としてここまで徹底的にキャラ立ちの描写を貫けることにすごく驚きました。もちろん良い意味です!

また、ヒロインの心情を描く、あるいはキャラクターの様子を描く際に使われる語彙が上に挙げたようなコンテンツの文脈を理解している人には非常に理解しやすいと思われます。
「ドキドキした」「ガッカリした」といったヒロインの心情表現は言うまでもなく、優しいキャラが「頭を撫でた」、マイペースなキャラが「立て続けにあくびをして」、無口でクールなキャラはいつでも「無表情で」とか。

こういうのって、ある程度似たようなコンテンツに触れたことがあればすぐに理解できるものだと思います。ケータイ小説であればキャラの髪色で性格を表現するようなもんです乙女ゲームや、その他のアプリゲームではまさしくこのような理解しやすいステロタイプを利用することが多いのでやはり共通するかと思います。ただ、少女小説だと作家の個性があるしここまで徹底されていないので少し外れるかもしれない。

もしも最初に知らない単語が出てきたとしても、正直1回でも辞書を引いて意味と発音を把握しさえすれば、繰り返し繰り返し同じ単語が登場するので、非常に読みやすかったです。
たとえば私の場合は、「沮丧 ju3sang4」という単語がわからなかったのですが、これがアホほど登場します。

といった感じで、とにかくとにかく読みやすい……!
こういったキャラ立ちの手法はものすごくなじみやすくて、当然それは先に挙げたようなコンテンツ(少女小説、乙女ゲーム等)に自分がたくさん触れてきたからだとすぐに感じましたね。


③とにかくストーリーがおもしろかった。

もはやこれは言うまでもないことかもしれません。
テコンドーを題材に、一人の少女の成長と恋を描いた青春スポ根系の少女小説です。以上。

もう、ほんと……わざわざ外国語を読んで小説を読むというのは……おもしろくないとやってられないです……!

私は英語の小説については買っては放置し買っては放置しをしてきた過去があります。でも自分が好きなのが文学系だったことも多くて、自分のレベルにあっていない水準の作品を選んだことと、エンタメでない作品であり「続きが気になって仕事も手に付かない」くらいのところまでいけませんでした。
そうしているうちに義務教育も終わって大学も必修がなくなり英語も勉強しなくなったね……最近は英語の文章を思い浮かべようとすると中国語の単語に置き換わってカオスになるのでますます英語はダメです……。

で、中国語も自分のレベルは今年教室に通い始めて6月にようやっと3級を取った、というめっちゃ中途半端なやつなんですね。

そこに《旋风少女》のレベルは非常にちょうどよかったです。
これって10代向けですよね?
それに舞台が現代なのも大きいです。
実は私、今まで《花千骨》だけ原書を買ったことがあるんですよね。
でも当時は第二外国語でちょろっと触っただけの時で、普通に無理で諦めた。しかもドラマ先に見てたからモチベーションもちょっと低かった。今では部屋のどこかに埋まってます。

①②で上げた文章の読みやすさもさることながら、ストーリーも予測不可能レベルになってしまうとたぶん難しくなるんですよね、そこがわりと王道な面白さのものなので理解しやすい。
なので私は正確に外国語を読んでいるというよりも文脈をある程度自分で補足しながら読んでいる状態です。
これはドラマの字幕を見ている時もそうですが、小説の場合は映像という事実がないので、そこを想像できるような題材を選ぶのが一番いいのかなと思いました。

今まで(英語ですが)原書というもので挫折を繰り返してきて、よっぽど薄い者でない限り正直読み通すことができたためしがありませんでした。
なので今回まずは1巻、という感じですが、読み切れたということがとても面白かったです。
私の中国語の学習動機もエンタメをもっと楽しみたい、に尽きるので本当に楽しいですね。

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元々中国語の漫画は手に取ってきましたけど、あれは実は「小説は難しくて読めない……」という思いが先にあったんです。
でもちゃんと選べばそうでもない、というのがわかって、これからもっと挑戦していこうという気持ちになれました。
しばらくは時代劇系は避けるかもしれませんが……。
同じ作者の他の作品に手をつけたいですね。

いやほんとおもしろいんだよ~。
わたし元々女性向けにコンテンツにすごく関心があるので尚更かもしれないけれど!でも!ほんとおもしろいの!

いま2巻に入ったところです。
忙しいので仕事を優先しなくてはいけないのはわかっていても、どうしても続きが読みたくて睡眠時間を削る……という悪いループに陥りかけています。

そういえばどうして《旋风少女》を選んだのか?
私はよく色々な中国語学習ブログを見るのですが、そのうちの一つのとあるブログ主さんがものすごくこの作品を愛してらして、何度も読んでらっしゃるのを拝見したからです。
それからとても興味を抱いて、購入に至りました。
あとドラマ版があるのも大きいかな。やっぱり一つの作品をきっかけに触れることのできる中国語が多いほうが、趣味と学習を兼ねている自分としてはコスパがいいです。

引き続き読んでくよ~。
いまこれに夢中だからしばらくドラマ見ないかもしれない。

何かおすすめの簡単めな小説あったら知りたいですね。
女性向けとジャンル分けされる作品だと尚更嬉しいです。
上にも書いた通り、自分はとにかく関心のあるものでないと熱意をもって接するのが難しいのでね。

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