《旋风少女》読了!-中国語で小説を読む。

 《旋风少女》全四巻を先日読み終わりました~!
最終巻はどぎついピンクです!




毎日のように深夜営業の喫茶店で本に顔を埋めて必死こいて漢字を読んでました……。
日付変わって痛むケツをさすりながら辞書引いたり、めっちゃ拳握りながら百草のこと応援したり……いや楽しかったぁ……!

ということで感想にもならないものですが、なんか記録しとこ!
と思ったので記事書いてます。


いつもの通りつるんつるんネタバレするから気を付けてくださいね~。
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おお……めっちゃ爽やかな青春スポ根少女小説じゃん……。
って読んでたら途中からすごいメロドラマ感出てきて(ちょっと笑った)、最後はメロドラマと青春スポ根が融合して感動しました。

なにって、ほんと、最後まで面白かった……!
一気に駆け抜けちゃいました。

主人公の百草が最後に絶対勝つであろうことは当然了解していたものの、それでも手に汗握ってハラハラしながらマジで素直に良い子の読者として読み進めましたよ……。
「どうせ勝つんじゃろ」って思わせない娯楽性、良かったぁ……。

スポ根要素でいえば、序盤は光雅、中盤以降は金敏珠という険悪ガールたちとの絆の構築がめちゃくちゃ良かったですね。特に試合の上でも最高のライバルになる生意気年下天才枠の金敏珠はほんとどんどん輝いていって、イキイキしてて素晴らしかった。韓国編は無論のこと、その後の百草の初の海外遠征もめっちゃ「いいキャラだな……」てすごい感動しました。百草と若白センパイを除けば一番好きなキャラでしたねえ。

また、百草の色々な修行はなんかすごい「これクソガキだった頃に想像したことあるぞ……」っていう感じなのがたまらなく少年の心をくすぐってきました。ひと昔前の少年漫画っぽいというか……武侠小説っぽいというか……とにかく「そんな馬鹿な」と思いつつも、なんか絶妙な想像しやすさと謎の納得感を与えてくれるんですよね。達人との出会いでレベルが数段上がる、みたいなのもお約束中のお約束だしさ。

そしてその流れでいうとやっぱり最後の婷宜戦ですよ。
あのほんとラストの一撃の時の百草のモノローグ、あそこに熱くならない人はいないでしょっていうくらい王道というかもう……いや良かった……。
この小説のなかで一番と言えるくらい生臭いキャラだった沈宁教练の発破も良かったし、試合の場に立った以上……という百草のあの闘志、ひと昔前なら(あるいは若白センパイが)死んでたな……くらいのものがあった。

なんだろう、マジで素直に読めよ!という雰囲気がほんと心地よかったですね。
元々自分は少女小説が好きなんですけど、国内のそのジャンルでスポーツを真剣にやるものってあまり読んだことがなかったので尚更新鮮だったのもあるし。
完全に少年時代に帰って毎晩ワクワクしながら読み進めました。
特に3巻以降がほんと、「仕事してる場合じゃない」が冗談でなくなってしまって、冒頭に書いた通り深夜の喫茶店でコーヒーおかわりしまくる羽目になったわけです。
もうクライマックスめがけてとにかく駆け抜けろ!っていう。
勝つのがわかっていてもハラハラするし、この目で勝利のその瞬間を見るまでは終われない、というもうマジだったよあの夜のわたしは。長時間座ると腰とケツがいかれそうになる硬い椅子に座ってね、もう目を凝らして……。

という……。
あの……。
つまりめちゃくちゃ楽しかった!
最後までほんと楽しかった……!

でさあ、結局ここまでわたしを駆り立てたモノは何かといえば主人公の百草のキャラクターであり、彼女の要求するものを中心に回るストーリーですよ。
若白センパイについて作者があとがきで繰り返し語っていたように、彼は特異なキャラクターなんですけど、初原くんが男主の座を下りることになるのもやっぱりまずは百草のキャラクター性が要求する人物すなわち若白という流れが合って……というのをひしひしと感じてめちゃくちゃ良かった。

若白センパイ、ありえないくらい存在感が強かったですね。
あんなに登場場面もセリフも少ないのに読んでて本当に理由がわからないくらい存在が巨大で圧倒され続けました。そしてめちゃくちゃ……死ぬほど……好きになった……。
もう作者も絶対大好きでしょっていう夜なべでチクチクのシーンとか、そのアンコールとか、とにかく何をしてでも百草をテコンドーモンスターに仕上げるど!というあの静かな気迫よ。
ほんと……何なんだろうなこのキャラクターは……?
わけがわからないままわたしもめちゃくちゃ若白センパイが言うならそうか……みたいな気持ちになってって、どんどん大好きになっちゃうし、初原くんとデートしてる場合じゃない……とか……もう……あれ……恋……?ってなりましたね。

ドラマで彼を杨洋が演じているのは知っていたので、読み始めた時は「あの顔ね、OK」という気持ちでいたものが、もはや「いーーーーーーや!?!?!?!」と最悪の原作派みたいになりかけました。
※実際ドラマを見ようかは悩んでいます。それくらい小説が面白かった。

初原くんは百草の恋愛方面から深堀してくれるキャラクターとして重要なんですけど、若白センパイがいる以上常に「いや君は男主じゃないね!」みたいな感があって、もはや申し訳なくなるくらいだった。
百草のあの義理堅さというかバカと紙一重の真摯さを的確に言い当てるには実際恋愛からの切りこみ方が一番しっくり来たから、初原が彼女について考えているシーンは大体面白かったですね。

いやはや……ほんと……百草……。
可愛かったなあ。
ショートヘアでバンビみたいな瞳の女の子、ってわたしのタイプど真ん中なのでビジュアル補正もかかったうえにパワータイプという……もうここで言っても何が何だかって感じだけど、とにかく用意された人物設定というかステータスの振り方がとにかく好みだったので良かったです。

若白センパイがタマまで差し出して尽くすもんだから「重ッ」とか「うざッ」てなっても正直自然だなというところをそうさせないのはやっぱり百草自身の「勝ちたい」という欲求の強さが先行するからだなとしみじみ思っていました。
それがストレートに最後の試合のモノローグで現れるのが構成として美しいというか、オラッ!て殴りかかってくるようで良かった。あれはある意味……序盤で百草VS秀琴の試合と、その後の「オラッ、試合出せ!」て若白センパイに噛みついた時と重なるじゃん……!あそこから始まり、ここで終わるのだなあ!ってさ。
なんというか、若白センパイのこと好きだって察しはじめて、当の若白センパイは死にかけてて(失礼)、そんな彼とした約束よりもなお!!勝ちてぇ!!というあの強さに本当に感動したんだよ。

これぞスポ根……って……。

だから若白センパイが尽くすのはそこなんだなと。
すべてを享受する……というと言い方は微妙だけど、若白センパイが選手でなくなったときも百草が納得したのはそういうことなんだなと。めっちゃ思ってさ……。

わたしは師弟萌えもこじらせているのでなんか……。
いや、ほんと内容良く知らなかったし偶然ではあるけど百草と若白センパイには全身のツボを突かれました。
面白かったよ~!ね~!

何にもまとまらなかったけど、とにかく《旋风少女》たのしかった!
実はこの前また天猫からの荷物届いてね。
同じ作者の『泡沫の夏』全巻と、あと顾漫さんの作品も一通り購入したんですよね。
またゆっくり中国語で小説を読むのにチャレンジしていこうと思います。
いやほんとドラマ見ようか悩むな、旋風ガール……。



余談
婷宜戦で「うおおおおおおおおお!!」てぶち上がった後穏やかな気持ちでエピローグ読んで結婚はまあ……わからなくもないとしても……「この二人が子供を……どうやって……あ、キャベツ畑……?」とスペキャ顔になった。低俗でごめん……でもだって……そう思わないですか……?

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