磯野、一緒に山登ろうぜ!-悬疑剧《隐秘的角落》
※あとからちょいちょい思い出し補足してます。
こんばんは、クリスマスですね。
ひとりでおうちでブログを書いています。
まだ仕事納めができていないし、たぶん仕事納めって実質ないんだろうなって思ってるところです。
リモートワークは基本的に大歓迎だし今後も続いてほしいと熱望しているのですが、自分の仕事の性質も相まって、冬休みも仕事をしているような気がしてなりません。でもドラマはみるぞ。
そんな感じの日々ですが、《隐秘的角落》を観終わりました!
爱奇艺の迷雾剧场の作品でっす。
以前軽く感想を書いた《沉默的真相》と同シリーズとなっておりまして、主人公格の严良の子供時代のお話……ではないんだね!?
《无证之罪》《沉默的真相》《隐秘的角落》(というか原作シリーズで?)スターシステムのように利用されているのかな?
※《沉默的真相》記事はこちら(ネタバレ注意)
これ、1話を見てから思ったより自分の中でブーストがかからず放置していたのですが、いざ続き見てみたらクソほど面白かった。
今年見たベストスリーに絶対入るし、個人的には《沉默的真相》よりも好きでした。そして原作の《坏小孩》読みたい!ってめっちゃなって、天猫で注文した。
なんというか、《沉默的真相》以上に絶対ネタバレしちゃいけない奴なのでマジで見てない人は読まないでください……。
でもラストについてはあんまり触れないスタイルで行こうかな……。
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《沉默的真相》と同様に、Youtubeでは少ししかないのかな?
全編は爱奇艺のアプリから無料で視聴できますよー。
いやーーーーーー面白かったです。
1話見た後ブーストかからなかった、とは言ったんですけど、マジで面白かったです。
全12話中、たぶんほとんどの話が張り手型で始まります。
で、ラストは「えっ、どっ、えっ!?」みたいな感じで終わります。
もうこれだけで面白さが伝わりますよね。
●映像について
まず言いたかったのはオープニングアニメーションが死ぬほどいいってことです。
雰囲気はサイレントヒル4みたいな感じです。
いや、なんていうんだろう?
あの不協和音~!な感じの音と、はにわみたいな人型のキャラがもにゅもにゅ動くあの不気味さ。
とにかくどこまでも不気味で不吉で、それでいてちょっと可愛いという。
毎話オープニング飛ばさずに見ちゃいましたねえ。
《沉默的真相》と同様に、本編の映像はものすごく良いです。
そしてなんか違和感あるな、っていうところは華ドラあるあるではなく、ほぼすべて意図的に作られているんじゃないかな……!!
マジでね、ノスタルジックな街並みに、出てくる場所もそう多くなくて(子供の活動範囲内なので)、方言が聞こえて来たりなんだり、すごく雰囲気がいいんですよ。
でも、どこまで行っても不気味!つねに不安!!
この空気感がすごかった……。
子供たちが子供たちらしくきゃっきゃすることがあってもとにかくその不穏さを拭いきれないのです。画面のどこかに何かがあるんじゃないか?とか、どうしてそんな風にカメラが動くの、とか、単にキャラクターの表情を見せたりするときもね。
※特にラストを見た後に思い返すと「ウワアアーーッ」てなるところが結構あると思います。
合わせて、音楽もすごく良かったです。
もうこれも全部上と一緒!!常に安心させてくれない!!
《沉默的真相》が緊張・緊迫なら、こっちは常にじわじわと闇が迫ってくるような不安・不穏ですよ。
私は結構この雰囲気が苦手で怖かったです(でも面白かった)。
あと、EDは毎話違うんですよね。
その曲も話に合わせてる感じで、個人的にはオルゴールの回が死ぬほど嫌でした!!
●登場人物について
主に3人の子供(中学生と小学生かな)と殺人鬼を中心にストーリーが進むのですが、彼らが本当に……本当に……なんですよ。
まあ原作のタイトルが上に書いた通り、《坏小孩》だし……はい……知ってたんですけど、知ってたんですけど、でもわたしはあの、ラスト、全然予想できなかった……。
だからどっかで出てくる普普の「罪は永遠に罪なの?」みたいなセリフがどこにかかっていたのか?などなど、色々とあとから考えてゾゾーッとしました。
わたしミステリを普段読まないんですよね。
だからめっちゃ素直に楽しんだよ……。
子役みんな可愛らしかったです。
最初のほうは朝阳があまりにも陰気で「うーん……?」と思っていたのですが、いや、良かったです。はい。
まあ思い返すとそれはそれは賢い子なんですよね……みんなそうなんだけど……。
严良と普普は境遇もあって大人にならざるを得なかったところがあると思いますが、そこからさらに頭一つ抜けた朝阳ときたらもう……はい……。
殺人鬼どころの騒ぎじゃないよ!!
子供の可愛らしい程度の、けれど実際目にしたら「うわっ、クソガキ」って思うような悪意の発露を晶晶のシーンでうまいこと見せてもらったなあと思ったらアレだからさ……。
そこは単純に考えていいんだ、っていうさ……。
いや……でも……構成うますぎ君……。
といいつつ殺人鬼こと张东升くん。
こいつは1話冒頭からみんなの忘れられない存在になったと思うし、思わずあれ見た後友達に「高尾山登りに行こうぜ!」って誘った(殺さないけど)。
彼のパーソナリティや内面の恐ろしさ、人間臭さを表現するシーンはもうこれでもかというくらい各所に挿入されていて良かったですよね。
彼と子どもたちが合流したあたりからは冷や冷やしっぱなしですけど、张东升の殺害の動機なんかはすでに説明されてましたし、サイコキラーというタイプでもないので余計に楽しめましたよ私は。情が大事なんだよ、情が。
でも終盤マジでガンガン殺すからウワーッ、ウオーッ、まだやるのかーッ!?と叫び通しだった。
あの幕引きはある程度予想できていましたねー。
好きなシーンは例の鏡に向き合うシーンと、自殺に失敗するところです。
●《沉默的真相》との比較
これはねー、やっぱり構成の話なんですよ。
張り手型でーって書いたけど、《隐秘的角落》はとにかくインパクト重視なんですよね。驚きと不安で引き付けて離さない。とにかく物語を走る、という感じ。時間軸は普通にその当時を追っていくだけなので、何が起きたのか、という情報が非常に限定されますし、誰かが何かを調べることがメインじゃないわけです。要するに、探偵役はいないに等しい。だからミステリじゃなくてサスペンス、になるのかな?
そのエンターテインメント性がわたしはめちゃくちゃ気に入っちゃったわけです。
でも《沉默的真相》も好き。
あれはやっぱり、単体の記事の方でも書いたけど構成が美しすぎるんです。
メタ的に楽しむもの、という感じの方が強いくらいかなと個人的には感じました。
というのも、色々な年代や人物群を警察視点で俯瞰して行き来するからですね。
すごくミステリっぽい、というかどういうことなのか物語を紐解いていく感覚が強いです。
一方で《隐秘的角落》にエンターテインメント性、インパクト、と書いたのはやっぱり圧倒的に主観で物語が進むからです。
それは殺人鬼の視点、あるいは子供の視点です。
今思えば、张东升の大人の視点と朝阳の子供の視点、に限らず色々な視点が区別されているような気がします。
张东升は自分でも向き合いたくないことに、ハッキリ向き合っているんですよね。
というか向き合わざるを得ないのが大人の視点だった、というか。
あらゆる方法で、あらゆるシーンで自分の問題に向き合わされてしまう。
例のズラのシーンって色んな含意があると思うんだけど、その一つかなーって。
まあ、向き合った結果が連続殺人なんだけど……。
一方で朝阳は友達からハブられるとかいじめられるとかあるけども、向き合っているとは言えない。そこには母親の作用もあるけれど、朝阳はやっぱりあくまでも子供であって(普普も严良も)自分で何かを無かったことにしたりする。
知りたくなかったこと、母親のことは全世界に大音量で放送されて知らざるを得ないこと、であることが強調されてますよね。
それでいて、自分が情報を与える側になる時、父親との遊園地のシーンなんかでは悪知恵を働かせたりね……。
って今ちょっと思いつきで書いたから全く違うやんって思ったらごめんね。
でも全体的に、自分で向き合うのか、強制的に向き合わされるのか、そういった情報の出入りの方式が微細に管理されていたように思います。
それがおそらく、中国版のポスターに描かれた耳を塞ぐ、目を塞ぐ、みたいなあの図なんじゃないかな?
主観は必ずしも信頼できないから面白いですね……はい……そういうことなんです。
信頼できない語り手というよりは単に主観であることによって、私たちはこのドラマを客観的に見ることは1週目では実質的に不可能だと思います。
で、同時にそれが2週目の視聴に耐える強い理由なんですよね。
※思い出し補足
●朱朝阳の成長と张东升への漸近
朝阳は物語開始時点では鬱屈を抱えつつもまだ何のきっかけも与えられていない状態であって、彼がもしも张东升の殺人を目撃しなかったら、もしも严良たちと出会わなかったらと思うと本当に坏孩子になったのかは微妙だよね。
というのはやっぱりこれがある種の成長物語だからだと思うのです。
朝阳は张东升の殺人を目撃して以降(つまりそれは友だちとの再開以降とも言い換えられる)、「成長」していくことになりますね。
ここで、何度も登場した笛卡尔の物語と同様に二つの物語、つまり童話と残酷な現実が走り始める。
しかし単に二つの独立した物語であり得るはずがなくて、再会したから殺人を目撃した、とか、普普が晶晶と揉めたからああなった、とか、常にこの二つの軸が絡み合いお互いを嫌い合うようにしながらも相補関係を構築しているわけで……。
この二つの絡まり合う軸は物語そのものでもあるし、朱朝阳と张东升というキャラクターそのものでもあるんですよね。
「重新开始」という言葉が印象的に登場しますが、生き残った朝阳はこの物語をやり直すことは恐らくできないのでしょう、という。
朱朝阳は賢いから罪を逃れたのでもなく幼いから罪を逃れたのでもなくて、その日をすこし先延ばしにしたにすぎないというか。彼は张东升のような幕引きを迎えることはおそらくできない、だから尚更苦しむかもしれないし、より不気味な怪物になるかもしれない……。
昨日書いたの読み直してから「なんかいろいろ足りなくね?」て自分で思って考えてたら、やっぱりこのドラマ面白いよね!?てドキドキしてきちゃったよ。
考察記事でも探しに行こうかな〜。
わたしはほんとこういう考察苦手だから、なんか面白いのあったら読みたい。
あとついでに情報も補足〜。
来年WOWOWで『バッド・キッズ 隐秘之罪』として日本でも放送されるそうですよ。
気になる人はぜひみてみてね。
※補足ここまで
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以上、マジで思いつきのままフラフラ書きました。
クリスマスだからです!!まだ飯食ってないし、仕事は終わってないです。
でもFUYUYASUMIの人はぜひみてみてねこのドラマ、わたしはめっちゃ良かったです。
年内もう残り少ないですが、とりあえず2020年のうちにに今年見た面白かったドラマ!!って感じの記事を出そうと思います。
(そんなに観てないんだけど……!)
それではまた~。
みんな本当にお疲れさま!
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